No.10
ハンディキャップ2
●ハンディキャップの計算
(1)各スコアカードのスコアを※ストローク･コントロールして修正します。
※ストローク･コントロールとは、ハンディキャップ算出のために本規定の公式に従って、そのプレーヤーのJGAハンディキャップに応じて、1ホールのスコアに上限を定めて調整することをいいます。
【ストローク･コントロールの方法】
| JGAハンディキャップ | 1ホールのスコア限度 |
| プラス〜0.4 | 全てのホールで1オーバー･パーを限度とする。（2オーバー･パー以上は、すべて1オーバー･パーに切り下げる。） |
| 0.5〜18.4 | そのプレーヤーの左記数値を小数点以下第1位を四捨五入した数値と同数までには、2オーバー・パーを限度とする。 残りは1オーバー･パーを限度とする。 |
| 18.5〜36.4 | そのプレーヤーの左記数値を小数点以下第1位を四捨五入した数値から18を引いた数と同数までは、3オーバー･パーを限度とする。 残りは2オーバー･パーを限度とする。 |
| 36.5〜50.0 | そのプレーヤーの左記数値を小数点以下第1位を四捨五入した数値から36を引いた数と同数までは、4オーバー･パーを限度とする。 残りは3オーバー･パーを限度とする。 |
(2)各スコアカードについての※ディファレンシャルを算出します。
※ディファレンシャルとは、ストローク･コントロールした修正スコアと、そのスコアを出したコースのJGAコースレーティングの差をいいます。
【例】
ストローク･コントロールした修正スコア90、JGAコースレーティングが70.2の場合のディファレンシャルの出し方。
90-70.2=19.8
ストローク･コントロールした修正スコア90、JGAコースレーティングが70.2の場合のディファレンシャルの出し方。
90-70.2=19.8
(3)10枚のスコアカードの中でディファレンシャルの最も低いスコアカード5枚を用いて計算します。
(4)まず5枚のスコアカードのディファレンシャルの平均を計算します。
(5)算出したディファレンシャル平均値に「0.96」を乗じ、小数点以下第2位を四捨五入した小数点以下第1位の数値が、プレーヤーの「JGAハンディキャップ」です。
(6)初めて「JGAハンディキャップ」を取得する場合は、最初にハンディキャップ50.0としてストローク･コントロールしたスコアで計算し、仮のハンディキャップを出します。その仮ハンディキャップを基に、改めてストローク･コントロールして算定します。
●ストローク･コントロールの実例
下記にそれぞれのクラス別のハンディキャップ15.4、29.8、38.0のヒトのストローク･コントロールの方法を示しました。（男子コースレート70.2･女子コースレート75.3の場合）
【Hdcp15.4の場合】(2オーバー･パーは15ホールまで、残りは1オーバー･パーを限度とする)
| ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | OUT | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | IN | TOTAL |
| パー | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 36 | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 36 | 72 |
| スコア | 7 | 4 | 4 | 7 | 6 | 3 | 4 | 7 | 5 | 47 | 6 | 4 | 8 | 4 | 7 | 4 | 5 | 3 | 5 | 46 | 93 |
| ESC | × | (6) | × | (6) | 45 | × | (7) | (6) | 44 | 89 |
(男子)ESC(89)―コース･レート(70.2)＝ディファレンシャル(18.8)
(女子)ESC(89)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(13.7)
(女子)ESC(89)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(13.7)
【Hdcp29.8の場合】(3オーバー･パーは12ホールまで、残りは2オーバー･パーを限度とする)
| ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | OUT | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | IN | TOTAL |
| パー | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 36 | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 36 | 72 |
| スコア | 9 | 6 | 4 | 5 | 7 | 4 | 8 | 5 | 8 | 56 | 5 | 6 | 8 | 3 | 8 | 5 | 4 | 6 | 9 | 54 | 110 |
| ESC | (8) | × | (7) | × | 54 | × | (7) | × | (8) | 52 | 106 |
(男子)ESC(106)―コース･レート(70.2)＝ディファレンシャル(35.8)
(女子)ESC(106)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(30.7)
(女子)ESC(106)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(30.7)
【Hdcp38.0の場合】(4オーバー･パーは2ホールまで、残りは3オーバー･パーを限度とする)
| ホール | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | OUT | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | IN | TOTAL |
| パー | 5 | 4 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 36 | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 36 | 72 |
| スコア | 9 | 8 | 7 | 6 | 6 | 4 | 6 | 6 | 6 | 58 | 6 | 6 | 9 | 5 | 8 | 6 | 7 | 4 | 7 | 58 | 116 |
| ESC | × | × | (6) | 57 | (8) | (7) | 56 | 113 |
(男子)ESC(113)―コース･レート(70.2)＝ディファレンシャル(42.8)
(女子)ESC(113)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(37.7)
(女子)ESC(113)―コース･レート(75.3)＝ディファレンシャル(37.7)
(注)×印は許されるオーバー･パーのホール
○数字はストローク･コントロールされた数字
ESC(Equitable Stroke Control)は「公正なストローク･コントロール」の略
○数字はストローク･コントロールされた数字
ESC(Equitable Stroke Control)は「公正なストローク･コントロール」の略
